中山七里氏の「どこかでベートーヴェン」
今は梅雨の真っ最中で、時々、地面に穴があきそうな土砂降りの雨になる事があります。まさにそのような時に、「どこかでベートーヴェン」を読むと、物語の中に自然に入っていける気がします。この小説の事件は大雨で土砂くずれが起こった時のものでした。中山七里氏の音楽ミステリーの中で冴えた推理で活躍するピアニスト、岬洋介の高校生の頃の話です。ここでも岬の推理で犯人が判ることになります。クラスメイトの「僕」の一人称で物語が語られています。最後の1行にちょっとした驚きがあります。
同じ作者の異なる複数の小説に同じ登場人物を出現させることがありますが、中山七里氏の場合、古手川刑事だったり岬洋介だったり、岬洋介の父の岬検事だったりします。ミステリーでは、得てして恐い場面やグロテスクな場面が存在しますが、怖がりでも読んでいられるのは、こうしたお馴染みの顔ぶれが登場するからかもしれないと思います。ちなみに「どこかでベートーヴェン」は同じ作者の他の作品に比べたら怖くはありません。
「どこかでベートーヴェン」の中でも氏の他の音楽ミステリーの中でも、演奏される曲の様子がとても細かく描かれています。まるでこの時間に演奏を聴いているかのように。音楽なのによくここまで言葉で表現できるのだなと驚きます。
また新しい音楽ミステリーが出版されたら是非読んでみたいと思います。
梅雨の時期の植物たち
梅雨の時期に見る植物たちはどこか嬉しそうです。じめじめしている気候は、人間には不快に感じられますが。
昨日と今日は、梅雨にしてはいくらか気持ちのよく感じられる晴れの天気でした。この天気は、外を歩くのに余裕をもたせてくれました。あちこちの植物に目が行きました。
空を 見上げると、水色をバックに白い絵筆でリズミカルに筋が描かれていました。樹木に茂る葉っぱと一緒に見ると、粋な模様となって目に飛び込んできました。
ここ数日は天気が良いのですが、そろそろ来週あたり梅雨らしい天候になるのではないかと思います。
北海道 富良野の思い出
昨日は、入道雲のような雲を見て、梅雨が明けたのではと錯覚を起こしそうになりました。今は紛れもなく梅雨の時期ですが、昨日、今日は気温も高く、よく晴れて、身体全体で真夏だと感じられます。昨年の8月に北海道の富良野に家族で行ったことを思い出しました。
真夏に北海道に行くと、この季節を今満喫しなければと沢山の花が喜んで咲いているように見えます。富良野のお花畑は喜びのじゅうたんと名付けたくなりました。
味わったもので一番印象深かったものは、新富良野プリンスホテルの近くにある「ニングルテラス」の「チュチュの家」で飲んだ「焼きミルク」でした。ミルクの表面は焼き目があって少し甘みがあります。家族全員がこれは美味しいと絶賛しました。
ニングルテラス
二泊三日の旅でしたが、二泊目のホテルは不思議な雰囲気のホテルでした。「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌」です。広いラウンジに、取り囲んで座れるようになっている炉ばたがあり、マシュマロを焼いて食べられるようになっていました。生演奏もあり、素敵なくつろぎ空間になっていました。
ホテルでは、灯りや置物などが独特の雰囲気を醸し出していました。
客室でウェルカムスウィーツを頂きました。
他に、「青い池」、「ノーザンホースパーク」にも行きました。
(ポニーの芸も楽しめました。)
涼しい場所でのすてきな思い出があると、これからの猛暑も何とか過ごせるかなと思って、去年の夏の旅を振り返ってみました。
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