夏のひとコマ ・・・サルスベリ、カブトムシ、アオムシと雀

   夏空をバックに映える緑の葉とピンクの花。サルスベリの枝が風にそよいでいました。喧騒の中にあって個別の音が聞こえないのですが、さらさらという音がしているような感じがします。花のついた伸びやかな枝は勢いがありました。

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   下を見ながら歩いていたら、珍しくこんな虫に出会いました。

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昼間、人がよく通る場所にカブトムシがいました。1、2時間後また来た時も同じ場所にいました。動かないので生きているのか半信半疑でした。人に運ばれたのかもしれません。

 

   可愛い花が咲いていないかなと思って、やはり下を見ながら歩いていました。瞬間の出来事でした。雀が直径約1センチ長さ4、5センチくらいの動くアオムシ(蛾の幼虫かもしれません)をくわえていました。そして緊張感と共にいそいそと餌をくわえたまま、さっと飛び去りました。幼虫には申し訳ないのですが動いていたのがちょっと気持ち悪かったということ、そして同時に雀に捕まってかわいそうだと思ったこと、それから雀はからだの大きさからするとかなりの力持ちだと思ったこと、この三つの感想を同時に持ちました。自然界の厳しさを垣間見ました。私という人間が来たことによって、雀はゆっくりとしていられなくて、重い餌をくわえたまま慌てて逃げたのでしょう。

 

   動けないにもかかわらず、サルスベリの姿が余裕のある堂々としたものに思えてきたのでした。