九州国立博物館の特別展 東山魁夷氏の日本画

   先日、大宰府九州国立博物館へ行って、特別展「東山魁夷  自然と人、そして町」を鑑賞しました。

   

   猛暑の中、福岡の街中から郊外へと乗り物を乗り継ぎながら、自然豊かな環境に建つ博物館へ向かいました。西鉄太宰府駅からの道中、秋ならばさぞ気持ち良いだろうと思いながら、現実の暑さに耐えていました。

 

   天井の高い博物館の中にはいると、猛暑の辛さも吹き飛びました。ましてや東山魁夷氏の絵をみ始めると、どこからか心地よい風が吹いてくるのではないかと思えるような感覚になりました。風景画をひとつひとつ観ていると、それぞれの持つ風景の空気の湿気の度合いの違いまでが感じられました。風景を描いているにもかかわらず、温かみが伝わって来ます。それぞれの絵に温かい魂がそなわっているようでした。これらの絵を観た感覚を忘れたくないと思いました。

 

   帰りに「晩鐘」、「映象」、「緑響く」、「夕星」の絵葉書を買いました。本物の絵と印刷された色は違うなぁと思いながらも、やはり気に入ったものは小さくてもいいから持っていたいと思いましたので。